京都・三条大橋東詰から徒歩4分。臨床心理士による,個人のカウンセリングルームです。
丁寧に聴き,しっかりと伝え,適切な技法を提案します。
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EMDRによる治療をご希望の方へ

EMDRによるトラウマ治療のみがご希望の方については,それを専門に行っている相談機関(または医療機関)での治療をおすすめしています。当ルームでは,通常のカウンセリングの中での補助的な手段としてEMDRを位置づけています(今の悩みごと・困りごとの原因のひとつとして,トラウマ的な出来事が関連しているかもしれない,といった場合を想定しています)。


といいますのは,個人で開いているカウンセリングルームという物理的な制約から,特に重症のトラウマに関しては,安全にお引き受けすることが難しい場合も想定されるためです。ご理解いただけますと幸いです(相談機関が見つからずお困りの方は,一度お尋ね下さい。できる限りの情報提供はいたします)。

EMDRについて

EMDR(Eye Movement Desensitization and Reprocessing;眼球運動によ脱感作と再処理法)は,アメリカのF. Shapiroによって考案され,1989年に発表された心理療法です。


PTSD(心的外傷後ストレス障害)に対する治療効果に定評があり,2000年には国際トラウマティック・ストレス学会によって,有効なトラウマ治療法として認定されました。また,2013年には,WHO(世界保健機関)が,確かな効果があり,患者への負担が少ない(体験の詳細を語ったり,トラウマ状況に長時間晒されたりする必要がない)ことから,EMDRを,推奨される治療法としてガイドラインに載せています。


EMDRというと,カウンセラーの指の動きを追って目を左右に動かす治療法というイメージが強いかと思います。たしかにそれは治療の重要な要素ですが,全体の中の一部分に過ぎません。また,眼球運動以外にも,音やタッピングといった刺激を用いることもあります。さまざまな工夫が盛り込まれた,包括的な治療法です。


上にも書いたとおり,当ルームでは,話し合いによるカウンセリングを基本にしています。しかし,それだけですと,辛すぎて言葉にすることもできないような体験をされたことのある方にとって,負担だけが大きくなってしまい,力になることがむつかしいと感じることがありました。そこで,何とかお役に立てる方法はないかと考えて,EMDRを取り入れることにしました。

こんな方はEMDRが向いているかもしれません

今の悩みごと・困りごとの原因のひとつとして,過去の外傷的な体験(心の傷)が関連しているのではないかと思われる方。または,神経症的な症状にお悩みで,その発症のきっかけとなる出来事や状況が,比較的はっきりしておられる方。


なお,症状の程度によっては,医療機関でのEMDR治療をおすすめすることがあります。

このページに書いてあることで,分かりにくいところや,もっと知りたいことがありましたら,こちらのフォームからお尋ね下さい。
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